「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」第9話のあらすじ・感想(ネタバレ含む)
2017/08/08
「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」の第9話のネタバレを含んだあらすじや、感想について書いていきます。
壮大な夢オチから始まる今回はどんな話だったのっでしょうか。
前回はの第8話はこちらから
「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」第9話のあらすじ(ネタバレ含む)
景凡社の校閲部で働く河野悦子(石原さとみ)はなかなか進展しない折原幸人(菅田将暉)との関係に対し、夢を見るほどに悩んでいた。
そんな中、ある日悦子が憧れている同じ景凡社のファッション誌Lassyの校閲作業が外部委託している校閲会社でインフルエンザが蔓延した影響で大幅に遅延し、その影響で校閲部がLassyの校閲にヘルプで行くこととなる。
そのLassyでは森尾が巻頭企画に大抜擢されていた。また悦子もいつもの通りの気合の入った校閲をするが副編集者の波多野から、編集者としての能力をアピールするのではなく、固有名詞のチェックなどをしっかりとしてくれと言われる。
その夜、自宅のおでん屋に悦子が帰ると、そこに編集部の貝塚タコ八郎がいた。その話の中で貝塚から「森尾には離れてから好きだと気付いた人がいる」と聞かされる。それを聞いた悦子は森尾が好きなのは幸人であると確信する。
また仕事では河野悦子はあれほど言われていた固有名詞を間違えてしまう。また、校閲の存在感のなさにも悩んでいる様子であった。
次の日の出勤では河野悦子はいつもとは違う覇気のない状態であり、雰囲気も地味で元気もなく、校閲部の人からも幸人からも森尾からも気にされる。そんな中、幸人から夜の予定をどうしても空けておいて欲しい、どうしても新しく執筆中の作品に関して聞いてほしいことがあると言われる。
その夜。幸人は執筆中の作品の事で調べたことを伝えたうえで、「当たり前のことを当たり前だと思えるのは当たり前を守っている人がいるからだ」と言われる。日の当たらない場所で、校閲のように輝いている人がいるんじゃないかと悦子のおかげで思えたからこの作品を書こうと思えたと。そして、折原幸人は河野悦子に告白をしようか、というタイミングで、幸人へと「ちょっと待ってください」と伝えて逃げ出す。
悦子は森尾の事が気になっていた。そのまま森尾の元に訪れて幸人とのことを話す。森尾も幸人の事を好きなんじゃないか、と。森尾は確かに少しだけそういう時期もあったと。それは元カレと別れて、その時にたまたま近くにいた幸人が気になっていただけだと悦子に伝える。また、悦子のことが好きであり、昔から悦子には負けている気がして、憧れていたと伝える。それに励まされた悦子は元気になり、会社へと向かい、仕事へのやる気を出して、徹夜で校閲作業にとりかかった。
翌日、出社した悦子はペンケースをLassyに忘れていることを気付く。Lassyでは悦子と指摘出しの多さに対し波多野を筆頭にげんなりとしていたところに悦子が現れる。そこで「電気がつくのが当たり前だと思っていませんか?それは誰かが支えているからであり、校閲にも当たり前を支えさせてください」と伝えて帰ってく。
この発言はLassyの波多野や編集長に響くことになった。
プライベートでは悦子は幸人を呼び出し、告白をする。そんな告白中に間が悪いことに電話に着信が。それは森尾からであり、Lassy編集長から「今すぐ会いたい」とLassyへの異動の話があるからとの事であった。
悦子は憧れのLassyへと異動をするのだろうか!?
「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」第9話の感想
オープニング(OP)の曲の空耳
今更ですが、地味にスゴイ!校閲ガールの主題歌ではなく、OPソングの「12月の雨」ですが、ただの1意見としての話なので、ファンの方もスルーしていただければありがたいのですが、ド頭の歌詞の
「雨音に気づいて~♪」
の部分が、
「蒲鉾に気付いて~♪」
に聞こえるという話。
聞こえません!?笑
もう1度そう聞こえてしまうとそうとしか思えなくなってしまう現象が頭の中で結構序盤に起こってしまいました。
今回もそれの影響でカマボコが頭の中で浮かんでは消えています。
頭の中をローリンローリン。
空耳が凄いです。
当たり前のこと
今回のテーマは「当たり前のことが当たり前にできているのはそれを支えている人がいるからだ」という所だと思います。
その前に、是永是之が路線を変更し、まさかのノンフィクションを書きだそうとした時は、どういう路線変更なんだ? と驚きましたが、それもすべてはこの「校閲」へスポットライトを当てる流れを作るためなのだと今からなら見ることが出来ます。
この中に「校閲」という陽の当たらない仕事を前面に出していくという流れの作り方は、すこし不自然ではあるものの、よくできた流れに感じました。
流石です。
部長の優しさ
「(今日は遅くまで働いているから)明日の出社は遅くてもいいですよ」という校閲部の部長のやさしさが地味にスゴイ。
他の部署は知らないですが、景凡社の校閲部は部長のおかげでものすごいホワイト企業になっているように感じます。
うらやましいですよね。
このコーチング系のマネジメントが効率も上げて生産性が上がっているという好循環を生み出しているのではないでしょうか。
河野悦子のレベルはものすごく高いですが、これを高いレベルで機能させることが出来ているのは、この部長だからでしょう。
悦子の話の持って行き方
最後。悦子はLassyにペンケースを取りに戻った時にLassyで色々と悦子の指摘出しについて陰口をたたかれていた時の事、悦子は突然電気を消し、たとえ話から話し始めます。
この話の流れが見ている側としても、このLassyで聴いている側としてにも分かりやすく、かつインパクトがあって印象に残って見えました。
これがもし、ただ単に本題から入って「いや、校閲も仕事なのでキッチリやらせてください!」などと言っていたとしたら何も響いていなかったと思いますし、むしろ喧嘩にすらなりそうな感じであったでしょう。
しかし、このように最初の消灯で注目を集めるとともに、導入部分に「先がどうなるかわからない」ものを持ってくることで、最後まで聞きたくなるスピーチに仕上がっています。
本当にこういう場で同じように話せるスキルがあったらスゴイカッコいいだろうなぁと思いながら観ていました。
おわりに
次回で最終回です。
Lassyへ異動!?一体どうなってしまうのでしょうか
次回最終話はこちら