NETFLIXオリジナル作品「なりすましアサシン」のキャストやあらすじ(ネタバレ)と感想

http://www.imdb.com/title/tt1542768/mediaviewer/rm1765346560
NETFLIXのオリジナル作品はエミー賞などもとるほどのクオリティーの作品が多く、この「なりすましアサシン」も高クオリティーです。
そんなネットフリックス限定作品「なりすましアサシン」のキャストやあらすじ、そして感想などを書いていきます。
「なりすましアサシン」のキャスト
サム・ラーソン役:ケヴィン・ジェームズ

http://nypost.com/2015/10/09/kevin-james-back-on-cbs-with-new-sitcom/
アメリカの脚本家であり、コメディアンであり、そして俳優です。
その他の出演作としては2015年の映画「ピクセル」のウイリアム・クーパーなどがあります。
今作では本当は作家にも拘らず世界的な伝説の暗殺者の「ゴースト」であると出版した本で語ってしまったことからベネズエラの政治抗争の巻き込まれてしまう暗殺者オタクを演じています。
エル・トロ役:アンディ・ガルシア

http://www.cinematoday.jp/image/N0023128_l
アンタッチャブルのジョージ・ストーン役などで有名なアンディ・ガルシアがベネズエラの革命家のエル・トロ役で出演しています。
主人公のサム・ラーソンを本物のゴーストと信じて大統領の暗殺を依頼する役回りであり、大統領・革命家・麻薬組織の三つ巴の内の一角の革命家です。
「なりすましアサシン」のあらすじ(ネタバレ含む)
小説家のサム・ラーソンは暗殺者が主人公である犯罪小説を書いていた。
自称元アナリストの友人のアモスの協力を得ながら小説を完成させるが、本には使うなとアモスにいわれていた伝説の暗殺者ゴーストの話を小説に織り込む。そして何とか満足のいく作品を完成させることが出来た。
しかし、出版社へと送っていた原稿は不採用。せっかく仕上げた作品であったが、没になってしまう。
そんなある日、ある電子書籍の出版を手掛ける出版社から「一字一句変えない」という条件の元、出すことが出来るようになるが、出版社の陰謀で題名に「実録」と勝手に入れ込まれてしまい、ノンフィクションとして出版されてしまう。
たちまち人気作となってしまったその犯罪小説。その小説にはアモスから止められていたゴーストの事が書かれており、アモスからその件について咎められ「人の人生を歩むのはやめて、自分の人生を踏みだせ」と言われる。
そんな中、ライブストリーミングのケイティのインタビュー番組に出ることになるが、その際にも暗殺者「ゴースト」へのインタビューとしての流れで番組が構成されてしまい、このままではまずいとサムは生放送にもかかわらずトイレへ行くとして逃げ出す。
しかし、自宅に逃げ戻ったとたん、何者かに誘拐されてしまい、気づけばサムはベネズエラにいた。
目の前にはベネズエラのゲリラ組織の指導者エル・トロ。暗殺者ゴーストとして大統領の暗殺を頼むために誘拐されたのである。エル・トロに「ゴーストでないなら殺す」と言われ、サムはゴーストであると嘘をつく。
そして、何とか逃げ出そうと「下見に行く」とエル・トロに伝えて基地を出るが、なかなか付き添いとしてついていたフアンを振り切れない。しかし何とか下見の現場でトイレに行くと言って振り切って警察に飛び込むが、今度は担当の警察が麻薬組織のボスのマソビッチの手下であり、殺されかける。
しかし、マソビッチを何とかしようとするローザ・ボリヴァーに助けられ、今度はそのローザ・ボリヴァーに協力する形でゴーストとしてマソビッチの元を訪れる。そこで今度はマソビッチから「エル・トロと倒してくれ」と頼まれる。
衛星からの映像でCIAはサムがマソビッチとエル・トロに接触しているという事を知ったことにより、その3者の勢力バランスを取るためにCIAは大統領勢力にそのサムの行動に関して伝える。
結果、大統領側はサムに接触を試み、サムの連行に成功する。大統領側は今度はマソビッチの暗殺をサムに依頼する。
そして、大統領はマソビッチを、マソビッチはエル・トロを、エル・トロは大統領を暗殺してほしいとサムに依頼する形となった。
すべての決行日は大統領就任パーティー。
大統領がマソビッチの暗殺を依頼している事実を公にするために大統領の口からその件について聞き出すために隠しマイクをつけて、大統領の就任パーティーに出席することになる。
ただ、ローザ・ボリヴァーとの二人では心もとないので援軍としてエル・トロを味方につけることする。
そしてパーティーへと出席した後、そこに乗り込んできたマソビッチとローザのバトル。大統領へはサムが近づき、何とかして「マソビッチ暗殺依頼」を大統領の口から聞き出すことに成功するが、隠しマイクがバレてしまう。しかし、大統領はサムを何とかしようとするのではなく、自分の人生に絶望し自殺をする道を選ぶ。また、マソビッチは大統領暗殺を防ごうと部屋に乗り込んできた将軍に殺される。
結果、マソビッチの暗殺と大統領暗殺を自分の手を汚さない形で成功してしまう。
そしてエル・トロの元を訪れたサムであったが、知りすぎているという理由でエル・トロに殺されかける。そこに国務省から無事にサムを国内に無事帰国されるようにとの通達を受けたCIAが現れ、無事に連れ出される。
ただ、ローザだけ残されてしまうことになったため、サムはCIAを倒し、ローザを救いにエル・トロの元へ駆けつけ、何とかエル・トロを倒しす。しかし、今度は将軍からサムは殺されかけるが謎の銃弾がどこからともなく飛んできて将軍は殺される。現れたのは友人のアモス。アモスはなんとアナリストではなくゴーストの正体であった。
新大統領には心から国の事を想っているフアンが就任する。
サムはこの話をフィクションとしてコロンビアの話として小説化する。
「なりすましアサシン」の感想
小説のリアルタイム映画化
序盤は小説の文章を映像化する形で小説が完成に近づいていきます。
それは執筆途中の小説であるので、修正されるところは映像でも修正されるのですが、そういった描き方がまた面白く、クスッとさせられるとともに冗長的にならない仕掛けになっていて映像へと釘付けになります。
もしゴーストだったらバージョンが面白い
途中で自然な流れでゴーストであったらどう出るのかというカットが入るが、それは妄想の世界であり現実には起こっていないです。
なので流れとしてはただの小説家が連れまわされるだけであるのだけれど、そういうカットが入るので先ほどと同じくダラっとすることはなく動きがあってアクションものとして見ごたえがあります。
ただ、ゴーストの動きをいままで小説を書いてくる中で、練習しているので、本当にこういったことが出来るのではないのかと思わせられ、それがまた視聴者に夢を与えてくれます。
どこか漫画かライトノベルの様で、主人公の成長があり、また秘められた力を解放していくイメージです。
ジーマ
マソビッチが非常に大好きなZIMAというお酒。
日本ではメジャーなお酒ですが、海外ではあまり知名度はありません。
もともとはアメリカの製造であったのですが、人気が出ずアメリカでの製造はもう中止になっています。
そこで、ブランディングに成功して、一定の市場を獲得している日本からの輸入と作中ではなっています。
C4の起爆シーン
サムは最後にローザを救出しにC4爆弾をもってエル・トロのアジトを訪れますが、なかなかC4が爆発せず何回も起爆スイッチを押して、やっとのことで何回目かに爆発させることに成功します。
そのシーンにバットマントリロジーの「ダークナイト」のヒースレジャー演じるジョーカーの病院爆破シーンのオマージュを感じます。
このダークナイトは非常によくできた作品でした。
普通に面白い
観ていて普通に面白かったです。
ネットフリックスの作品では初めて観ましたが、ネットフリックスオリジナルを見くびっていました。
ジャンルはなかなかチープになってしまいがちなジャンルであると思うのですが、それでもB級感と言いますか、チープな感じはありませんでした。
小説家があれよあれよと大きな問題に巻き込まれる姿は非常に面白く、また、コメディーテイストとのバランスも程よい仕上がりとなっていました。
本当に勢い余って2を出してほしい位です。ただ、今回のような手の描き方が使えなさそうなので2は厳しそうではありますが……
おわりに
そんなこんなで、面白い作品でした。
誰かと疲れた時なんかに一緒に観ると、非常に効果が発揮される作品であると思います。
あわせて読みたいオススメ記事!!